軽井沢別荘における各月の見回り(別荘管理)の重要度と、その理由

4月


軽井沢町の別荘シーズンのスタート前の準備月となります。

軽井沢町や近隣市町村のスキー場は最長でGW(ゴールデンウィーク)まで営業可能なスキー場もあり、4月とはいえまだ冷え込む時期です。

 

日が当たる場所などでは冬の間に積もった雪もなくなり土が出て植物の芽も生えてくる時期です。軽井沢別荘の冬季に止めた水道は4月の中旬頃に通水するのが安全かと思います。

 

この時期の軽井沢別荘では、冬の間に降った雪が木の枝に着雪し、その荷重によって折れてしまった樹木の枝がお庭や軽井沢別荘の屋根の上に滞積しています。テレビ線や電話線に引っかかってしまっていることもあります。ちょうど4月からこのような「春の落ち枝」を処分しておくと雨の降る時期に急成長する草を刈り取る「草刈り」のシーズンに作業の邪魔になりません。

 

前の秋に落葉書きができなかった別荘ではこの時期に滞積した落葉がまた見えてくる頃でしょう。苔(コケ)を大切にしたい軽井沢別荘のお客様は遅くともこの時期に落葉を処分することをお勧めします。苔(コケ)は日陰で成長していきますが、完全に日光が遮断される状況では黄色くなり枯れていってしまいます。

 

5月のGW(ゴールデンウィーク)から軽井沢別荘をお使いになるためには上記の対応を完了しておかなければならないために、3月・4月軽井沢別荘の状況把握は必要となってきます。

5月


本格的な軽井沢別荘シーズンの到来

毎年4月末から5月初めにかけての休日が多い期間、GW(ゴールデンウィーク)の時期からが軽井沢別荘の本格的な使用シーズンとなってきます。

 

この時期にはお庭や軽井沢別荘外周部や屋根などの大きなトラブルは少なく、その代わりに建物内部のトラブルが発見される時期です。軽井沢別荘に来てみたら排水管が欠損していた。給水管や給水設備に故障が見られたなど。これらは安心・信頼できる業者様に「冬の水止め・春の水出し」を依頼されていればこのようなトラブルは少ないのですが、知識や資格のない方が「冬の水止め・春の水出し」をしていた場合には実際にあるトラブルのようです。4月の「水出し」時に基本的にはこれらは確認されているはずですので珍しいトラブルとなるはずです。

 

BKO【別荘管理オンライン軽井沢】では見回り業務以外に「冬の水止め・春の水出し」の依頼を受けた場合には、有資格者にのみ作業させます。他社よりも高価になることもありますが、水回りは建物の中でも最重要な箇所であり、そのほとんどが床の下や壁の中ですので、「欠損しないことが最重要」としています。

 

5月からは軽井沢別荘を利用せずに7月~8月から利用が多い方は、5月の見回りはさほど重要ではありません。

6月


軽井沢町でも雨の多くなる梅雨の時期

6月初旬から7月下旬までは、軽井沢町がある長野県が梅雨の時期となります。

 

軽井沢町では雨と霧が多くなってくる時期です。他の時期の雨(数時間降って止む)と違い、長い時間の雨が続くために古くからある軽井沢別荘では本当に小さな屋根の故障や不備による「屋根の雨漏り」が発見される可能性があります。残念ながら見回りではわずかな雨漏りするであろう可能性の欠損などは発見できず、基本的には雨漏りに気づいてから対応することしか出来ないでしょう。

 

金属系の屋根材を軽井沢別荘に使用されている場合には、滞積落葉の水分が痛みの原因となることもありますので、秋・春の落葉処理は重要でしょう。粘度系・セメント系の屋根材の場合には冬の落ち枝(太)によってヒビが入ることもあるようです。

 

6月に関しては屋根・内部の故障が建物内部にて発見が多くなりますので、外周や全体の見回りはさほど重要ではありません。

7月


自然豊かであるからこそハチなどの危険害虫が存在し活動を始める時期

7月上旬からは、軽井沢別荘シーズン、軽井沢観光シーズンのお客様が徐々に多くなってきます。

 

7月の見回りで気をつけたいのは、中下旬で雨の時期が終わった後のお庭などの雑草の成長具合でしょう。梅雨の時期に植物は急成長しますので、梅雨の前の草刈りはあまり効果はなく8月にもう一度刈り直しも発生します。ちょうど7月中下旬の梅雨明けの近くの時期での草刈りが8月のトップシーズン滞在時のお庭の使用状況を良好に保つためには有効となります。

 

そして軽井沢町の別荘で多くで被害や対応がされるのがこの7月からはじまる蜂(ハチ)の巣作りです。壁の中や天井裏、雨戸の戸袋野中にはキイロスズメバチ、地面の中や雨戸の戸袋の中にはクロスズメバチ(地蜂:ジバチ)、山や森の中には蜂(ハチ)の中でも最も危険なオオスズメバチが巣作りを始めます。軽井沢町は気温が低い地域ですので越冬のタイミングも他地域よりややはやくなりますので、7月から10月で巣作りをするハチ達もやや早い7月から9月で最大の大きさとなることが多いようです。

 

7月の見回りで町内のハチの動きやハチが軽井沢別荘に出入りしているかの確認は、8月の長期滞在時などの危険を避けるためには非常に重要な見回りの時期となります。

8月


軽井沢町のトップシーズン

8月はほとんどの軽井沢別荘が使用される時期です。

 

使用されている事もあり、基本的には滞在時のトラブルへの対応やご提案が主な業務となり、見回りは実施していません。

人工(滞在人工含む)も約7倍以上となり、渋滞も多く、見回りの効率悪化という理由もあります。

9月


軽井沢のセカンドシーズン。注意したいのは台風による建物被害

ここ十数年、真夏の軽井沢の渋滞や多い滞在人口からの生活し辛さを避けるために、夏休みなどを遅れてとり9月をメインとしている軽井沢別荘のお客様も増えてきています。9月下旬のシルバーウィーク付近では軽井沢町でも紅葉が楽しめる時期となります。

 

この時期は8月・9月中に使用された軽井沢別荘の電気消し忘れや電気機器の電源の消し忘れなどの別途依頼は多くありますが、軽井沢別荘に対して気候や天候による大きな被害は少ない為に見回りはさほど重要ではありません。

 

しかしながら大型台風が上陸するのがこの時期であり、大型台風による小屋の倒壊や樹木の倒木確認などは、台風の大きさや実際の町内被害状況と照らし合わせて、安全なタイミングで見回りを実施することもあります。

10月


紅葉のシーズンと落ち葉が落ち始める時期

10月初旬より樹木の種類によっては落葉が落ち始めます。

 

全ての落葉が落ちきるのは11月中下旬ですが、軽井沢別荘管理のお庭メンテナンスで一番時間がかかってしまうのが落葉かき・収集・運搬処分です。11月下旬にはマイナス気温となり霜がおりて葉に雫や水分がつき落ち葉かきの効率が落ちるために、早い場所では10月中旬に第一次落ち葉書きをし、11月中旬に第二次落ち葉かきと収集処分をしているところもあります。

全町で落ち葉書きが行われますので、間に合わない別荘などもあるようで、そのような場合は秋に8割と翌年春残り2割の落ち葉かきと収集処分をしているところもあるようです。

 

10月の見回りは、芝のお庭、森の中の敷地、苔(コケ)を大切にしたい軽井沢別荘などでは落ち葉の状況を知る上では重要となってきます。

 

落ち葉は水を含み水分を滞在させるスポンジの様な役割を果たしてしまうため、ウッドデッキや屋根の腐食保護のためにも丁寧に落ち葉かきや落ち葉落としは行っておきたいところです。

11月


落ち葉が落ちきり、軽井沢はマイナス気温へ。水止め日を計画する時期

11月は落ち葉書きの完了の時期。そして11中下旬から気温もマイナス気温となってくるために、早めに水止めを計画する時期です。

 

10月中旬から11月末まで、軽井沢町内では落ち葉かきで使われるブロワの音が鳴り止みません。

落ち葉かき、収集処分はこの11月末までに終わりにさせることが多いです。

 

それよりも大事になってくるのが軽井沢別荘の「水止め」作業の計画でしょう。知識のある方は個人で作業している方も増えてきました。しかしながらまだ業者様に依頼される方の方が多いでしょう。一件につき2名で数時間かかる作業です。数百件もの軽井沢別荘の水止めをされている業者様は緊急的にサポートしてくださる同業者様などにも手伝って頂き毎日のように水止め作業をされています。

年によっては水道メーターの法的取り替えの時期が来るときもあり、水道関係者は本業の建築・建設工事と並行して「水抜き」作業を行いますので、非常にタイトなスケジュールとなっており、業者様に依頼される場合は早めに「水止め」の依頼をすることが大切になってきます。

この作業では給水設備、排水設備、給湯機械設備と水抜きが行われてマイナス気温での凍結膨張から各設備を守ります。

 

水抜きの依頼が11月では重要ですが、この時期の見回りはさほど重要ではありません。

12月、1月、2月


冷え込みが強くなり積雪がある時期

ここ数年では、冬の時期も軽井沢別荘で過ごされる方も多くなってきています。

「スキーを楽しむため」「クリスマスを軽井沢で過ごす」「年末年始を軽井沢で過ごす」などです。給排水設備が凍結する恐れのあるこの時期にそれらを可能にしている別荘は気密性の高い建物で床暖房設備が整っている事が多いです。それ以外の建物でも、滞在前後で管理人さんに依頼し「短期水出し・水止め」を行い、滞在前後では給排水設備を凍らせないように暖房をたくようにしているようです。このような状況であれば冬でも軽井沢別荘は使用可能かと思います。

 

軽井沢の雪と積雪に関してですが、運営会社代表が過去に調べたことがあり、目安となるようなデータがあります。軽井沢町では「12時間で20センチの積雪がある」そうです。これを指標に、丸一日雪が降れば40センチの積雪、一日半雪が降れば60センチ、過去に雪害として自衛隊が出動した公称値98センチの積雪の時は2日半強の時間雪が降ったそうです。

 

もし、冬季に軽井沢別荘に滞在しているときは、何時間もしくは何日間雪が連続して降るかで危険となるかそうではないのかがわかります。

 

98センチの雪が降った時は町機能が約1週間停止し、町民は徒歩での生活のみ、山奥の別荘の方は暖房燃料がなくなり役場職員の方々がスノーシューを履いて手で運べるだけの燃料を徒歩で届けたと聞いたことがあります。

 

このように冬の軽井沢別荘題材には気を配る点も多く、最善なのは別荘をクローズとし、冬季はご自宅で過ごすことだと思います。

 

この状況は12月下旬から3月末まで起こる可能性があります。

 

この時期の見回りでは基本的に大雪によるカーポートやウッドデッキ倒壊などの確認にまいりますが、道路自体が雪の厚みで進行できない状況もあり、道路が開通して安全が確保されてからの見回りとなります。

 

現在のお客様は冬季に別荘をクローズされているお客様が多いため、12月・1月・2月の見回りはさほど重要とはしていません。

 

仮に小屋やカーポート、建物の一部の倒壊があったとしても、可能な限りの応急処置をして3月以降の対応となってしまいます。

3月


基本的には積雪も落ち着き軽井沢別荘の冬明けの確認作業に向かえる時期です。

ここ数年では3月下旬や4月上旬に雪が降ることもありますが、基本的に気温が暖かくなってきているために軽井沢別荘の見回りがしやすくなってきます。しかし、北に面している敷地の軽井沢別荘や建物北面には積雪があり、全ての軽井沢別荘で見回りをすることは難しく、状況的に可能な軽井沢別荘からの見回りとなります。

 

重要性としては3月よりも4月の方がお庭や建物外部の状況判断ができますので、3月はさほど重要視していません。